世界にまん延している
『新型コロナウイルス』の治療薬として
ノーベル医学生理学賞を受賞した
大村先生が発見した『エバーメクチン』
から作られた『イベルメクチン』と言う
寄生虫駆逐薬が希望のクスリとなる
かもしれないニュースを見て、
『イベルメクチン』とはどんな薬なのか
気になって調べてみました。
もしかして『アビガン』より…
「国立感染症研究所:配布」
イベルメクチンっていうものは…
『エバーメクチン』(avermectin)は『アベルメクチン』とも言われています。
この『エバーメクチン』は抗生物質なんだそうです。これにより感染症を媒介する線虫など寄生虫の活動を抑制するように作用するらしくアメリカのメルク社という製薬会社との共同研究後、1981年に動物用の医薬品『イベルメクチン』として開発され発売されました。
厚生労働省の資料2-3によると、
用途は牛、豚及び馬の内部寄生虫及び外部寄生虫の駆除
として使われているようです。
その後、発展途上国の人々を苦しめている『オンコセルカ症』という寄生虫感染症にも効果があることがわかり、ヒト用の『イベルメクチン』が開発されることになったようです。
なんでも『イベルメクチン』は、哺乳類の中枢神経系には浸透せず寄生虫や節足動物の神経だけを選んで働き、マヒを起こしてやっつけちゃうだって!
『オンコセルカ症』の他に熱帯・亜熱帯地域の発展途上国で『フィラリア寄生虫感染症』『糞線虫症』、ヒゼンダニの寄生による『疥癬(かいせん)』などに使用されています。
それゆえに、寄生虫感染症の『ワンダードラッグ』と称賛されて、オーストラリアでは30年以上使われているそうです。
イベルメクチンの効果とは
『ワンダードラッグ』として30年以上使われているオーストラリアで、世界で最初に新型コロナウイルスを培養したメルボルン大学の研究チームが試験管の中で、ベロ細胞とか言うモノに新型コロナウイルスを感染させ『イベルメクチン』をさらして観察したところ、24時間後に新型コロナウイルスのRNAが93%まで減少し、48時間を経過する頃にはなんと!99.98%減少した事を観察したと発表したんです。
『RNA』とは?『リボ核酸』とも呼ばれるもので『DNA』は遺伝子の伝達物質で2重らせん構造になっているのに対して『RNA』は1本のヌクレオチド鎖で『DNA』の型を写し取る遺伝伝達物質なので、これはタンパク質生成を阻害し、増殖を強く抑制したことを意味します。
新型コロナウイルスは1本鎖のRNAウイルスの『SARSウイルス(SARS-CoV)』に89.1%の共通点があることから『イベルメクチン』も効果があるのではないかと考え、細胞を使った『in vitro』を試みたそうです。
参考:研究.net(研究用語辞典)
また、4月27日の新聞によると、アメリカ、ユタ大学の研究チームがイベルメクチンを新型コロナに感染している患者に投与したところ、投与していない患者に比べて死亡率が約6分の1までの低下が確認されたと発表したと記載されていました。
イベルメクチンの可能性
『アビガン』を投与した患者が改善するまでに軽い人で1週間、重症者で2週間ほど掛かっているのに対して『イベルメクチン』は、先にも書いた試験管の中での観察であるが
24時間で93%の減少
48時間で99.98%の減少は
劇的であり圧倒的に速く改善する可能性があるし『イベルメクチン』による毒性作用は見られなかったという。
つまり『アビガン』より早い期間で改善する可能性があるので病院の医療崩壊を避ける事ができるかもしれない。
『イベルメクチン』は既にヒトの寄生虫感染症の薬剤として承認され、広く使用されているので安全性についても重度な副作用の報告がないのですぐに生産できる可能性がある。
しかし、はっきりしない点についても記載しておきます。
『イベルメクチン』は妊娠中の使用に関してはっきりとわかっていない事があるので良く調べる必要性があります。
でも30年前から使われていて重度の副作用は報告されていない様なので有効なのではないでしょうか
まとめ
『イベルメクチン』が承認されれば正しくワンダードラッグとなり多くの人を助ける希望の薬になる事でしょう。
他にも『アビガン』『レムデシビル』『オルベスコ』『フォイパン』なども有効性が見られるので副作用を見ながら併用して使用する事もできるのかもしれません。
早く治療が確立して欲しいものです。
頑張れ!医療従事者のみんな!
コメント