2019年の11月の頃、インフルエンザの兆しが見えてきた頃から、
乳酸菌を紹介するTV-CMが何度も流れていました。
薬師丸ひろ子さんと賀来賢人さんの『明治のこの乳酸菌』や
長谷川瞳さんの『キリンのプラズマ乳酸菌』です。
なんでだろうと思って調べてみると、
そういう事だったんだ!と思いました。
いらすとや
これまで流れていたCMは、
乳製品の商品に含まれる、
乳酸菌の効果をアピールして商品広告しているCMだったようです。
これは、
「発酵乳・乳酸菌飲料の表示に関する公正競争規約及び同施行規則」
「発酵乳・乳酸菌飲料の表示に関する公正競争規約及び同施行規則」では、商品の取引において、「発酵乳・乳酸菌飲料が、病気の予防等について、効能又は効果があるかのように誤認されるおそれがある表示」は不当表示として禁止しています。
また、薬機法では食品の含有成分の説明により、その商品の医薬品的効能効果を暗示させることを禁じています。引用:Fides 広告コンプライアンス<compliance-ad.jp/complianceblog/control/3593/>
や
「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に
抵触する恐れがあると一部で指摘されたのでしょう。
それを回避しつつアピールする為に乳酸菌の効果のCMだけでもって
後は、見た人が勝手に商品と結び付けてくれるだろうと考えたのかなぁ~
この方法でも問題とされるかは分かりません!
11月頃に流れたCMとは?
どんなCMだったのでしょうか?
こんなCMでした。
薬師丸ひろ子さんが「免疫力研究所の女」で
インフルの気持ちになった刑事役の賀来賢人さんに「聞いて!」と注意を引かせて
『○○のこの乳酸菌』と書かれた乳酸菌の画像パネルを持って
「こちらを含む食品により唾液の免疫機能向上が新たに発見され…」
「新たにインフルエンザに有効なデータを確認できたの!」と言って
「インフルさんはどんな気持ち?」と賀来賢人さんに問うドラマ仕立てCMでした。
パネルにある乳酸菌の画像は『1073R-1乳酸菌』と酷似していることから
「強さ引き出す乳酸菌」R-1のことと分かります。
そして、
映像中のフリップには、
『インフルエンザAに関する研究機関による報告であり、
特定商品の効果を保証するものではありません。
また必ずしもすべての人にあてはまるものではありません。』
と小さく書いてありました。
出典:【CM】明治 明治のこの乳酸菌
しかし、直接的には商品は出さず
これは、「強さ引き出す乳酸菌」R-1の商品CMではありませんよ!
ってかんじのCMになっていました。
もう一つは長谷川瞳さんのCM「プラズマ乳酸菌の仕組み」
長谷川瞳さんが説明します。
30年前から免疫研究を続けて解った免疫全体を司る
「免疫の司令塔」細胞。
その免疫の司令塔を活性化できる
ただ一つの乳酸菌が『プラズマ乳酸菌』。
と言ってビリヤードの的球に例えた免疫細胞をテンボールに配置し
1番の的球を「免疫の司令塔」細胞に例え、赤い的球にして
長谷川瞳さんがチェッカーフラッグを振ると
その的球めがけて金色の手球がぶつかり、
その他すべての的玉が弾ける、映像が流れます。
その手球が『プラズマ乳酸菌』であるようになるイメージ映像です。
そして、
「免疫の司令塔を活性化できるのはキリンのプラズマ乳酸菌だけ。
免疫を高めてずっと健康でいて欲しい。
免疫の司令塔を活性化するただ一つの乳酸菌。」
長谷川さんが説明して締めくくります。
出典:長谷部瞳 キリン プラズマ乳酸菌 「プラズマ乳酸菌の仕組み」篇 TVCM
プラズマ乳酸菌はキリンと子会社の小岩井乳業、協和発酵バイオ、
三社の共同開発で親会社のキリンの冠を付けています。
以上のように乳酸菌の説明だけで商品は一切出てきませんでした。
おお流行りの乳酸菌
いまや大はやりの乳酸菌は、いろいろ現れて商品になっています。
例えば、ドラックストアに行くとハミガキコーナーに
『L8020乳酸菌』を含むものなどありました。
広島大学の二川教授によって発見された
『L8020乳酸菌(ラクトパチルスラムノーザスK03株)』
これは歯周病やむし歯になったことがない健康な子どもの口の中から発見された
ヒト由来の乳酸菌です。
80歳でも自分の歯を20本以上保って欲しいとの願いから
『L8020乳酸菌』と名付けた。
むし歯菌や歯周病菌を攻撃し、むし歯や歯周病を抑制するそうです。
出典元:L8020乳酸菌で歯周対策!! ジェックス株式会社
更に、
ベビー用品のコンビが1999年から研究を続けて開発された
『乳酸菌EC-12株(エンテロコッカス・フェカリス菌)』
『フェカリス菌』は、球形の乳酸菌でヒト由来のモノ。
そして、この『乳酸菌EC-12株』は、フェカリス菌の死菌。
加熱殺菌処理をした死菌の状態で摂り入れる方が
善玉菌のエサとなり腸内の免疫細胞に働きかけ
免疫力を向上させ腸内環境を整える効果があるとの事。
といろいろ増えています。
まとめ
腸内で活躍する乳酸菌は、
ビフィズス菌、フェカリス菌、アシドフィリス菌、ラクトミンなど、
たくさんの種類があります。
これらは、医薬品として下痢症状を改善する目的で使われたりします。
しかし、下痢症状の改善させる以外では、
医薬品のように安定した効果を期待するにはまだ…?
『R-1乳酸菌』などのブルガリア菌は腸内に定着せずに
体内から排出されてしまいます。
体内を通過する間にNK細胞などに働きかけたりして
免疫を高める効果があるようですので
食べ続ける事が良いみたいですね。
乳酸菌は、糖から乳酸をつくる菌の総称ですが、
腸内以外の口内や胃などでも活躍している乳酸菌がある事を知りました。
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